(開催レポート) The 8th Mahidol University– The University of Osaka Hospital Joint Conference on the Occasion of the 60th Anniversary of Ramathibodi ~開催いたしました

2025年8月21日、マヒドン大学ラマティボディ病院にて「第8回 Mahidol- Osaka University Joint Conference」が開催されました。今年はマヒドン大学ラマティボディ病院の創立60周年を記念する節目の年にあたり、記念行事の一環として開催されました。非感染性疾患(NCD)、肥満、認知症、児童発達、医療技術革新など、現代医療が直面する多様な課題に対し、両大学の研究者・医師が知見を持ち寄り、協働の可能性を探る貴重な機会となりました。

今回は「Bridging Continents, Advancing Health: Collaborative Innovations in NCD, Obesity, and Global Well-being」をテーマに掲げ、国境を越えた連携の意義が強調されました。本学による基調講演では、グローバルヘルスの新たな視点が提示され、続くセッションでは、PMDAアジアオフィスによる医療イノベーションの規制紹介や、アイトラッキング式認知機能評価アプリを用いた認知症の早期検出技術、児童発達支援に関する共同研究成果などが発表されました。

肥満対策に関する議論では、一次・二次予防の観点から社会的要因を含めた分析が行われ、幹細胞による半月板修復やAIによる放射線診断支援など、先端技術の紹介も関心を集めました。また、若手研究者によるセッションでは、癌診断や臓器保存に関する革新的な研究が披露され、将来の医療を担う人材の育成にもつながる内容となりました。さらに、WHO神戸サマーセミナーから参加した学生による報告では、気候変動と健康の関連性が取り上げられ、医療と環境の接点に対する理解が深まりました。

今回は会場オンライン合わせて約100名程度の皆様に参加いただきました。次回以降も両大学間で本シンポジウムの開催を継続して参ります。機会がありましたら、ぜひご参加ください。

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