(セミナーレポート)第2回 アカデミア臨床開発セミナー
大阪・関西から、世界に挑戦するスタートアップの創出・成長に向けた取り組みについて
2024年7月26日、令和6年度の第2回アカデミア臨床開発セミナーをオンラインで開催しました。
今回のセミナーでは、公益財団法人大阪産業局 中村 奈依先生をお迎えし、「大阪・関西から、世界に挑戦するスタートアップの創出・成長に向けた取り組みについて」と題してご講演いただきました。
今後起業を考えている聴講者に向けて、まずは国としての取り組みをご説明いただきました。次に関西、特に大阪におけるスタートアップの創出・成長支援活動をご紹介いただきました。関西では「京阪神グローバルスタートアップ・エコシステム拠点都市」としてそれぞれのコンソーシアムが強みを活かし、地域の枠を超えて関西のスタートアップシーンを盛り上げていくための取り組みが行われています。特に大阪では「大阪イノベーションハブ」を拠点として起業前・後~後期まで各ステージに応じた支援プログラムが用意されており、世界中から人・技術・資金・情報を呼び込み、新たな価値や革新的ビジネスの創造を担うスタートアップの創出、世界への飛躍を支援しているとのことでした。様々なプログラムが展開されている中で、座学だけでなく既に上場している起業家の方から自身の課題や失敗談などのお話を伺える機会も設けられています。
また、定例的なピッチイベントの開催にも注力しており、「うめきたピッチ」と題して、パートナー開拓を目指しているスタートアップと大企業等との事業連携や協業を促進する支援も行われています。
その他に海外進出に向けた取り組みや、学生向けのピッチコンテスト等も推進しており、今年11月には国内外のスタートアップによるピッチイベントや、商談会、トークセッションなどを実施する「Hack Osaka」が開催されるとのご案内がありました。
最後に、2025年に開催される大阪・関西万博では大阪ヘルスケアパビリオンの展示・出展ゾーンにスタートアップが出展できるように準備を進めているとご説明がありました。
今回のセミナーでは、創出と成長の2軸でスタートアップ支援に関するプログラムについて大変興味深いご講演をいただき、参加者からは活発な質疑応答が行われ、盛況裏に終了しました。
次回のアカデミア臨床開発セミナーは2024年9月20日(金)に、大阪大学共創機構 植木 靖之先生をお招きしてご講演頂く予定です。
次回も沢山の皆さまのご参加をお待ちしております。