(セミナーレポート)第6回 アカデミア臨床開発セミナー

倫理指針の見直しについて

2023年3月10日、厚生労働省医政局研究開発政策課の吉岡恭子先生をお迎えし、第6回アカデミア臨床開発セミナーをオンラインで開催いたしました。
吉岡先生は、これまで「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」(以下「倫理指針」)の策定及び見直しに携わってこられました。その幅広いご経験から、今回のセミナーでは、倫理指針の見直しの概要についてご講演頂きました。

倫理指針については、令和4年4月に改正Act on the protection of personal informationに伴う見直しが行われ施行されましたが、「デジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律」の令和5年4月一部施行予定に伴う更なる改正に向けて、現在見直しが行われているとのことでした。

具体的には、「令和3年改正個人情報保護法を踏まえた指針のあり方」に係る論点としては、地方公共団体に関する全国的な共有ルールの規定について、また「インフォームド・コンセントのあり方」に係る論点としては、(1)仮名加工情報の利用に係るインフォームド・コンセント手続き、(2)既存試料・情報を自機関利用する場合における社会的重要性の要否、(3)簡略化規定のあり方などについて、それぞれ検討されているとのことでした。

このように今回のセミナーでは、倫理指針の改正に向けた見直しついてわかりやすくご講演いただき、活発な質疑応答も行われ多数の参加者を得てセミナーは盛況裏に終了しました。

次回のアカデミア臨床開発セミナーは2023年5月に、Eyes, JAPANの山寺 純先生をお招きしてご講演頂く予定です。
次回も沢山の皆さまのご参加をお待ちしております。

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