(セミナーレポート)第2回 アカデミア臨床開発セミナー
テックジャイアント ×スタートアップのAI共創最前線!分散化が加速する未来医療とは?
2025年7月11日、令和7年度の第2回アカデミア臨床開発セミナーをオンラインで開催しました。本セミナーでは、株式会社 Link & Innovation 代表取締役 山本晋也先生をお迎えし、「テックジャイアント ×スタートアップのAI共創最前線!分散化が加速する
未来医療とは?」と題してご講演いただきました。
まず初めに、AIの急速な進化とそれが社会にもたらす変革について説明がありました。特にGPT-4o(2023年5月公開)は人類にとっての大きなターニングポイントであったと述べられ、進化の過程が映像とともに紹介されました。実演映像から、現代のAI技術の実力を目の当たりにし、その技術力の高さを実感することができました。
次に、本講演では以下の論点に着目してご説明いただきました。
- 破壊的テクノロジー:
AIは共同研究や業務に不可欠な存在であり、その進化は人類にとっての大きな転換点である。 - 分散的な考え方: AIの普及により、これまで大企業や政府に限定されていたことが、中小企業や個人でも可能になる「分散化」の時代が到来し、現場の専門家にとって新たな機会が生まれる。
- コークリエーション(共創)的資金: 競争ではなく共創を目的とした資金提供の仕組みがグローバルに構築されており、研究シーズの社会実装を支援する世界初のスキームが進行中である。
AIの具体的な応用例としては論文、プロトコル等の専門文書の作成や、医療分野での応用として、電子カルテからの患者サマリー作成、製薬会社の添付文書から安全性レポート抽出など、医療現場の効率化にAIが貢献している例が示されました。
ご講演の最後には、質疑応答が行われAIと人間の共存をめぐる議論が展開されました。私たちがこれからの時代を切り拓くためには、AIを正しく理解し、活かしていくことが重要であると改めて提起されました。
次回は9月12日に開催予定ですので、皆様のご参加を心よりお待ちしております。