第1回 国際共同臨床研究推進シンポジウムを開催しました。

2017年3月4日(土)、東京都内の会場にて「―国際共同臨床研究推進拠点始動-臨床研究のグローバル化に向けて」と題した第1回国際共同臨床研究推進シンポジウムを開催しました。

本シンポジウムは、本学医学部附属病院と国立がん研究センター中央病院との共催で、日本医療研究開発機構 国際共同臨床研究実施推進事業の一環で、同機構に後援をいただき、臨床研究中核病院をはじめとした関係医療機関の方々の情報共有を行う場として、欧州・アジアからも講師をお招きして開催されました。

私たち国際共同臨床研究支援室が平成28年10月に立ち上がってから、初の大きなイベントだったため、事前準備として会場の選定や日程調整、そしてもっとも重要なアジェンダ構成や登壇者の先生への依頼など力を入れて準備を進めました。

大阪を出発する直前まで支援室のメンバー全員で、幾度も確認や調整を繰り返したのですが、やはりシンポジウム前日はなかなか寝付くことが出来ず、少し緊張したまま朝を迎えました。

直前の打ち合わせ風景


当日はまず海外からの先生方をお迎えし、続いて国内の先生方をお迎えして同時通訳者と事前打ち合わせに入ったのですが、その時点でも多少の緊張があり今振り返ると先生方とどんな会話を交わしたのかあまり記憶に残っていません。

冒頭、本学医学部附属病院 病院長 野口眞三郎の挨拶を皮切りに、厚生労働省と日本医療研究開発機構からご講演を頂きました。続いて、国立がん研究センター中央病院の中村健一先生が、本学からは大阪大学医学部附属病院 未来医療開発部 中谷大作がそれぞれ講演を行いました。

第2部の特別講演ではEuropean Clinical Research Infrastructure Network(ECRIN)からJacques DEMOTES先生を、そして韓国・延世大学医学部からはMin Soo PARK先生をお招きし「医師主導国際共同臨床研究、海外の取り組み」についてご講演いただきました。

当日行ったアンケート調査によると、Jacques先生やMin先生のお話に興味を持たれた方も多くおり、海外からお招きしたかいがありました。
また、今回は同時通訳も間近でしたので、そのテクニックなども非常に勉強になりました。

パネルディスカッションでは、先端医療振興財団 臨床研究情報センターの西村勉先生のご講演を受け、国際共同臨床研究を実施する際の課題である、研究資金の国境越えや、各国の規制の違いに関する取組等、活発な意見交換がなされました。

今回は、半日という短い期間ではありましたが、関係機関から100名を超える参加を迎え、会場は熱気を帯び、有意義な情報交換の場となりました。
参加者からは、国際共同臨床研究に関する高い関心と好意的な意見を得、次回のシンポジウムを望む声も多く聞かれ、大好評のうちに閉会しました。

第2回国際共同臨床研究シンポジウムも開催されるようであれば、今回の経験を活かし多くの方々にお越しいただけるよう、全力を尽くして準備を進めたいと思います。

シンポジウム終了後に阪大メンバーで記念撮影

ページTOPへ戻る