第2回 国際共同臨床研究推進シンポジウムならびに第2回臨床研究中核病院連絡会議を開催しました。

2018年2月20日(火)、大阪市内の会場にて「―アカデミアにより国際共同臨床研究を極める-」と題して第2回国際共同臨床研究推進シンポジウムを開催しました。

第2回国際共同臨床研究推進シンポジウム

本シンポジウムは、本学医学部附属病院と国立がん研究センター中央病院との共催で、日本医療研究開発機構 国際共同臨床研究実施推進事業の一環として、同機構に後援をいただき、臨床研究中核病院をはじめとした関係医療機関の方々の情報共有を行う場として、欧州・アジアからも講師をお招きして開催されました。
私たち国際共同臨床研究支援室が2016年10月に立ち上がってから、2017年3月の第1回国際共同臨床研究推進シンポジウム(東京、約100名参加)に続く第2回の大きなイベントで、今回は大阪での開催としたため、当初は大きな会場が埋まるのかどうか心配もありましたが、160名を超えるより多くの参加者にお集まりいただくことができました。

 

受付の様子

冒頭、本学医学部附属病院 病院長 野口眞三郎ならびに医療技術実用化総合促進事業(国際共同臨床研究実施推進)の猿田享男プログラムダイレクターからのご挨拶を頂き、続いて、第1部の「国際共同臨床研究推進の取り組み」について、日本医療研究開発機構(AMED)の丸山達也先生、経済産業省ヘルスケア産業課の岸本堅太郎先生、埼玉医科大学国際医療センターの藤原恵一先生から、それぞれのお立場からの期待と現状についてご講演を頂きました。

今回の目玉でもある第2部の「データ標準化とAIが拓く未来~産学官の取り組み~」では、大阪大学国際医工情報センターの三宅淳先生、医薬品医療機器総合機構(PMDA)の西岡絹恵先生、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社の平河威先生、大阪ガスの河本薫先生の4名の講師により、医薬品開発のみならず先行する他領域でのAIの活用事例が具体的に紹介されました。革新的なAIやReal world dataの医薬品開発への活かし方や付き合い方を考えるうえで、示唆に富むお話が幅広く伺え参加者の興味を集めていました。

データ標準化とAIが拓く未来~産学官の取り組み~
第2部の「データ標準化とAIが拓く未来~産学官の取り組み~」

続いて、大阪大学医学部附属病院の中谷大作、国際医療センターの飯山達雄先生、国立がん研究センター中央病院の秦友美先生から、国内の代表施設として「各施設の国際共同臨床研究の取り組み」が報告されたのに引き続き、「アジアの国際共同臨床研究の取り組み」として、ASAN Medical Center(韓国)のChanghoon YOO先生、Mahidol University(タイ)のChagriya KITIYAKARA先生、Academia Sinica(台湾)のTzu-Ching MENG先生の各国の現状と今後の期待をご紹介いただきました。日本国内ではICH-E17も契機としてアジアに向けた取り組みが提唱されており、パートナーとなる各国のお話は大変貴重だったと思います。

最後のパネルディスカッション「国際共同臨床研究の活性化に向けた現状と課題」では、European Vaccine Initiative (EVI)よりOdile LEROY先生をお迎えし、感染症ワクチンのグローバル開発の現状と課題についてご講演を頂き、ワクチン開発の困難さ・いろいろなハードルについてご紹介を頂きました。

本シンポジウムの纏めとなるパネルディスカッションでは、海外からの講師を含めた各演者から発言があり、「希少疾患・難病」に加えて、アフリカ・アジアの感染症をはじめとする「グローバルヘルス」というこれら二つの大きなテーマに対する、国際連携の下でのチャレンジがアカデミアによる国際共同臨床研究の中心的意義・役割として再認識できたと締め括られました。

当日の参加者アンケートでは、幸いにも86%もの参加者より満足で次回も参加したいとの回答を頂戴し、有意義な情報交換の場となり盛会のうちに閉会できましたことを心より感謝しております。次年度も開催予定ですのでご参加を頂ければ幸いです。

 

なお、本シンポジウムに加えまして、ランチタイムを活用し同時並行で開催しました「第2回臨床研究中核病院連絡会議」も充実した議論となりました。この臨床研究中核病院連絡会議は年2回開催しておりますが、今回は国立がん研究センター中央病院の国際共同臨床試験の実施状況やこれに伴うアジア各国の規制要件に関して詳しく情報共有されるなど、各臨床研究中核病院11施設間の国際共同臨床研究への取り組み状況の理解と相互協力への絆がより一層深まり、成功裏に終了しましたので併せてご報告させて頂きます。


第2回臨床研究中核病院連絡会議

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